小市 勝之

理事長

 浅ノ川病院グループでは、これまで三大疾病である、がん、心筋梗塞、脳卒中に対して、医療資源を投入し、高度医療を推進してまいりました。そのような中で、当院はがん医療の診断・治療の進展のために日々取り組んでいます。

 人口減少と少子高齢化の進む現代社会において、急性期病院が果たすべき役割として、医療技術の向上は基より、開業医の先生方や関連病院との連携、そして救急医療の充実などが課題と考えています。

 また、医療は衣食住に次いで必要欠くべからざるもの。社会保障の柱、セーフティネットの働きを担っています。病気を患ってしまうと、その不安や辛さは堪えがたいものがあります。家庭が安らぎと明日への活力の場であるように、病院は何時でも、誰にでも安心と安全を提供し、医療を介して将来への希望を抱いていただける場でなければなりません。

 当院は金沢の北部に位置しています。地域から信頼される医療機関として、高い医療レベルを要求され、それに応えていく中で病院のレベルが上がっていく。そんな地域社会とともに成長し、お役に立てる病院でありたいと考えています。

荒木 一郎

病院長

 当院は先代小市政男前理事長が1951年に東山で創業、1969年に春日町で総合病院となり、1987年から現小坂町に移転し診療を開始。2008年より現理事長の元、医療法人社団浅ノ川グループの中核病院として現在に至っております。この間、当院の理念である「思いやりのある医療」を念頭に地域に根ざした診療を懸命に続けてきました。近年、日本経済を支えた団塊世代の高齢化及び少子化に伴い、社会医療費の負担増加や年金の削減など国民にはいよいよ厳しい時代を迎えたようです。このような時代にあって、医療の現場としては福祉の面も含め各機関と連携しサービスの充実を心掛けなければなりません。そして最新・最良の医療を提供し、地域の皆様の不安を少しでも和らげ、御満足いただけるよう心がけたいと思っております。

 当院は救急医療、癌医療、地域連携を重要な3本柱としています。さらに今後は福祉の面にも力を入れ、各診療科を充実させて地域医療に貢献する役割をこれまで以上に果たしていく所存です。さらにこの地域の特色ある病院として、最先端の高度医療の提供も目指していきます。よろしくお願い申し上げます。