診療科・各部門

超音波センター

医師紹介

超音波センター長

荒木一郎(病院長)

日本消化器病学会専門医

日本超音波医学会専門医

病院内の超音波検査を一元化し、効率よく施行することで、患者さんの待ち時間を軽減し、より多くの患者さんを検査できるようにしました。荒木センター長の下、臨床検査技師と診療放射線技師が検査を担当しております。

超音波センター長

超音波検査

超音波検査とは、2.5MHz~13MHz程度の周波数の高い音波を使って体の中を観察する検査です。
発生した超音波は臓器で反射し、返ってくる反射波を画像として観察することができます。
肺や消化管では内部の空気に妨害され、また骨などの硬い組織も表面で反射されてしまうため検査に適しません。
超音波検査で使用する超音波は、人体に無害なため 全身の様々な部位に繰り返し検査を行うことができます。 また、放射線被ばくが無く安全な検査ですので、安心してお受けください。

検査の流れ(連携する診療科)

検査領域

検査部位

連携する診療科

腹部

肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、副腎、膀胱、前立腺、子宮、卵巣、消化管

内科、外科、婦人科

体表

乳腺、甲状腺

外科、内科、耳鼻科

循環器

心臓

循環器内科

血管

頚動脈

循環器内科

下肢動脈、下肢静脈

循環器内科

表在

全身の皮膚、表在病変

形成外科

症状・目的部位に応じた連携する診療科に受診・お問い合わせください。

当センターで使用している機器

デジタル超音波診断装置 HI VISION Ascendus (株式会社日立アロカメディコ)

デジタル超音波診断装置 HI VISION Preirus (株式会社日立アロカメディコ)

デジタル超音波診断装置 Noblus (株式会社日立アロカメディコ)

デジタル超音波診断装置 EUB 8500 (株式会社日立アロカメディコ)

デジタル超音波診断装置 EUB 8500 (株式会社日立アロカメディコ)

使用機器

心エコー

心臓の形態や弁などの構造物の状態、心臓の機能などを調べます。
原則的に絶食の必要はありません。

腹部エコー

肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、子宮、卵巣、消化管などの臓器が対象です。
各臓器の腫瘍、ポリープ、結石、炎症や臓器の形の異常などがわかります。
検査前の一定時間の絶食をお願いすることがあります。

肝造影エコー

造影剤を使用して、肝腫瘍性病変の精査を行っています。

甲状腺・唾液腺エコー

甲状腺・耳下腺・顎下腺・リンパ節を調べます。
甲状腺は首の付け根辺りにあり、ホルモンを作り、分泌している臓器です。この甲状腺の大きさ・形・しこり(腫瘍)の有無を調べます。
同様に耳下腺・顎下腺・頸部リンパ節についても、大きさ・形・しこりの有無を調べます。

頚動脈エコー

超音波で血管内腔の形状や血管内膜面及び血管壁の状態を見ることによって、全身の動脈硬化の程度を知ることができます。
左右の総頚動脈、内頚動脈、外頚動脈、椎骨動脈について、血管径、IMT(内・中膜複合体厚)、プラーク性状、血流速度、狭窄率などを評価します。

下肢静脈エコー

下肢静脈血栓症や下肢静脈瘤の評価を行います。
血流のうっ滞などが原因で静脈内に血栓ができると、下肢の痛みや腫れが生じます。この血栓の有無を評価します。
また静脈弁の機能が悪くなると、心臓へ血液が戻らず静脈内に血液が貯留し、下肢静脈瘤が生じます。この静脈弁の機能を評価します。

乳腺エコー

超音波の探触子を乳房に直接あてて検査します。この検査で乳ガン、良性腫瘍、乳腺症などがわかります。
マンモグラフィーではわかりにくい若年者の乳腺には特に有効です。女性の技師が検査しています。

超音波ガイド下での処置・治療

超音波装置によるリアルタイム画像監視の下、以下の処置・治療行為を安全・正確に行います。
  ○ 穿刺生検(肝臓、腎臓、乳腺、甲状腺など)
  ○ 肝癌治療(ラジオ波を使用)