2011年10月より、糖尿病内分泌センターを開設します。生活習慣病の代表である糖尿病、高血圧、脂質異常症や、甲状腺疾患(バセドウ病や橋本病など)、下垂体疾患(先端巨大症など)、副腎疾患(原発性アルドステロン症や褐色細胞腫など)といった内分泌疾患を対象に診療を行います。
当院は
日本糖尿病学会認定教育施設に認定されており、
日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、
日本糖尿病学会糖尿病専門医、13名の
糖尿病療養指導士(看護師 9名、薬剤師 1名、管理栄養士 1名、臨床検査技師 2名)が常勤しています。各職種が力を合わせたチーム医療や各診療科の包括的な院内連携により、今まで以上に糖尿病・内分泌疾患に特化した診療を取り組んでいきます。
- 医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士が力を合わせて、チーム医療を行っています。
- 1型糖尿病患者様におけるインスリン持続皮下注療法(CSII)をはじめとするインスリン療法と生活指導を積極的に行っています。2型糖尿病患者様に対しては、食事療法、運動療法、内服療法、インスリン療法など、血糖コントロール改善に向けた治療に取り組んでいます。
- 糖尿病は合併症として、失明、透析、神経障害、動脈硬化症などが生じます。当院では、眼科、循環器内科、神経内科、腎臓内科、皮膚科、形成外科等との院内連携を行い、合併症の治療に取り組んでいます。
- 入院患者様だけではなく、外来患者様にも気軽に参加していただける糖尿病教室を行っています。医師、薬剤師、管理栄養士、看護師、臨床検査技師、理学療法士が交代で糖尿病教室を開催しています。
- 糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師を中心に、糖尿病看護外来を行っています。フットケアや、インスリン注射・自己血糖測定の仕方などの確認、療養生活上快適に過ごせる方法や改善点を患者様と一緒に考え、患者様の普段の生活についてのお話を聞きながら一緒に療養生活について考えるお手伝いをしています。
- 内分泌疾患は、糖尿病や高血圧、脂質異常症、肥満の原因となっている場合もあり、さらに食欲低下や、疲れやすいといった非特異的な症状を示す場合もあります。そのため内分泌疾患を正確に診断し、適切な治療をすることが重要です。当院では専門医を中心にこれらの広い範囲におよぶ臓器の内分泌疾患の診療を行っています。
- 内分泌疾患の診療には、色々な検査を行ったり、疾患によっては手術療法や放射線療法が必要なこともあります。当院では、眼科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、外科、放射線科等との院内連携を行い、包括的な診療に取り組んでいます。
外来診療担当医は
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毎週水・金 午後1:00より、別館2階 内科外来横の指導室で開催しています。入院・外来の患者様・その家族様など、ご自由に参加いただけます。どうぞお気軽にご利用ください。
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【糖尿病教室の主な内容】
- 糖尿病ってどんな病気?(医師)
- 日常生活で注意すること(看護師)
- 知っていますか?あなたの薬 (薬剤師)
- 学んでみよう!糖尿病の検査(臨床検査技師)
- 今日から始まる運動(理学療法士)
- みんなで学ぼう健康食(管理栄養士)
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詳しいスケジュールは
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糖尿病看護外来 |
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毎月第2・4・5水曜日と第2・4金曜日に療養指導を行っています。 |
栄養指導 |
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随時、管理栄養士が栄養に関する指導を行っています。 |
ご不明な点などございましたら、糖尿病内分泌センター(内科外来受付)までお問い合わせください。
当院 糖尿病内分泌センター(内科外来受付)…お問い合わせ先:076−252−2101(代表)
PDFファイルは
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甲状腺とは
- 甲状腺は、首の前面の「のどぼとけ」の少し下にあり、蝶が羽を開いたような形で、気管についています。ふつうの大きさは、両方の母指頭をあわせた位で、重さは成人で15〜20g位です。
- 甲状腺は、甲状腺ホルモンを産生貯蔵分泌する内分泌腺です。
- 甲状腺ホルモンは、体の新陳代謝を促す働きをします。甲状腺ホルモンが過剰になると、全身の代謝が異常に盛んになり、汗をたくさんかいたり、脈が速くなり、心臓がドキドキしたりします。逆に甲状腺ホルモンが不足すると、全身の代謝が低下し、疲れやすくなったり、体がむくんだり、便秘になったります。甲状腺ホルモンの値は、簡単な血液検査でわかります。
甲状腺が腫れていると言われたら?
- 健康診断で甲状腺が腫れていると言われる人はまれではありません。特に女性では、報告にもよりますが15%位に何らかの甲状腺の異常があるといわれています。
- 甲状腺が腫れている場合、ホルモンの値に異常がある病気や腫瘍がある場合があります。
- 甲状腺が腫れていると言われたら、@血液検査ホルモンの値を測定すると、A甲状腺エコー検査(甲状腺に腫瘍があるかどうかを調べる)を受けましょう。
甲状腺の腫れの分類
- 甲状腺の腫れを、甲状腺腫(こうじょうせんしゅ)といい、腫れ方で大きく次の2つに分けられます。この鑑別は、甲状腺超音波エコー検査で行います。
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正常 |
a.全体に大きくなったもの
(びまん性甲状腺腫) |
b.一部に腫瘍ができるもの
(結節性甲状腺腫) |
どうして甲状腺が大きくなったのか?
甲状腺が全体的に大きくなる原因としては、
- 甲状腺ホルモン値も正常で、ただ大きくなっただけのもの ⇒ 単純性びまん性甲状腺腫
- 甲状腺を刺激する物質があるために、甲状腺が腫れ、働きが高まって、甲状腺ホルモン値も高くなり、代謝が盛んになりすぎるもの ⇒ バセドウ病
- 甲状腺に慢性の炎症が起こって腫れたもので、甲状腺ホルモン値が低下してくるもの ⇒ 慢性甲状腺炎/橋本病
などがあり、血液検査で鑑別を行います。
腫瘍は良性?悪性?
- 診察、超音波検査、CT検査などで見つかった腫瘍は、良性か悪性(=癌)かを判断する必要があります。
- 画像検査では、ある程度悪性らしいという事は分かる事もありますが、腫瘍の細胞の状態までは分からず、実際に腫瘍の部分の細胞をとってきて調べる必要があります。
- そこで、甲状腺内の腫瘍に、超音波で確認しながら細い針を刺し、細胞を採取する検査(穿刺吸引細胞診)を行います。