石川県内初導入の有効かつ最新の検査方法で「がん」の早期発見、適切な治療に貢献します。
PET−CT検査は、がんの性質を利用し「がん」を見つけます。一度で全身をチェックするので身体への負担がほとんど無いという特徴を持っています。
当院では、2005年のPET−CT導入より
6000症例(2011年3月現在)を超える経験とPET−CTによるがんの早期発見から治療までの万全なフォローアップ体制を整えています。
PET−CT装置 |
PET−CT検査とは
※PET(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー)=陽電子放出断層撮影法
がんの性質を利用してがんを発見 |
がん細胞は正常細胞に比べて増殖が盛んですので糖分を大量に消費する性質があります。PET−CT検査では、この特性を利用してブドウ糖によく似た形のガンマ線を放出する薬剤(FDG)をがん細胞に取り込ませ、FDGが集まる様子をPETカメラで撮影することで画像化し、がんの場所や広がりを知ることができます。 |
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より高度な検査が可能 |
「PET装置」と「CT装置」を組み合わせた「PET−CT装置」はがんの有無だけでなく、正確な位置も診断できる最先端装置です。 |
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PET画像のみでは、がんの解剖学的位置を把握するのが困難ですが、がんの形態を画像化するCTと組み合わせることでより高精度な診断が可能となります。 |
PET−CTの有用性
短時間で一度に全身を検索できるので、他の検査と比べて大変に効率のよい検査といえます。
MRI検査やCT検査で分からなかった、がんの良性・悪性の鑑別の参考になります。
がんの広がりや転移を正確に診断できるので、適切な治療の選択に有用です。
化学療法などの治療効果判定の参考になります。
PET−CT検査では、思いがけないがんが見つかることがあり、早期発見・早期治療につ
ながります。症状の無い比較的早期に見つかるため、多くの方から支持されています。
PET−CT検査の限界
PET−CTと言えども、小さながん(特に1cm以下)では発見できないこともあります。FDG薬剤は炎症など、がん以外の病気にも集積することがあるため、他の検査が必要になることがあります。
PET−CTには、見つけやすいがんと見つけにくいがんがあり、万能ではありません。
PET−CT検査は、検査時間が約30分、準備も含めて2時間程度で終了します。検査終了後は普段通りの生活ができます。
- 薬剤(FDG)を静脈に注射します。
- 全身に薬剤が十分行きわたるまで約1時間待ちます。
- PET−CT装置で撮影(約30分)します。
- 検査終了後、しばらく休憩します。
検査前の注意事項 |
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検査時間の5時間前は食事を摂らないでください。また、検査前日から検査前は激しい運動を避けてください。なお、糖分の入ってない飲料水は摂取していただいた方が良いです。 |
FDG(PET検査薬剤)の安全性について |
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薬剤の副作用も無く、被ばく量も体に影響のない安全な量です。体内に放射線を出す物質を入れますが、約1日程度で放射線の効果もなくなり、体外に排出されます。 |
Q.PETーCT検査はどんな臓器のがんでも見つけることができますか?
A.必ずしもすべてのがんを発見できるわけではありません。PETはブドウ糖の代謝を画像にしたもので、がんの種類・大きさ・時期により発見できないことも珍しくありません。肺がん・大腸がんを検出するのは得意ですが、胃がん・前立腺がんは比較的苦手です。
Q.PETーCT検査で小さながんや早期のがんを発見できますか?
A.数ミリのがんが発見できることもありますが、一般的には1cm以上の大きさがあれば可能です。
Q.使用する薬による副作用の心配はないのですか?
A.使用するFDGという薬はブドウ糖に似た形の放射線医薬品であり、副作用はほとんどありません。喘息のある方は申し出てください。
Q.検査による被ばくの心配は無いのでしょうか?
A.すべての人は、大地や宇宙の自然界から年間2.4mSv(ミリシーベルト)の放射線を受けています。当院のPET−CTでは4〜20mSvの被曝が予測されますが問題はありません。ただし、妊婦や授乳中の女性は検査を避けるべきでしょう。
Q.以前にCT検査の造影剤で副作用が出現しましたが、PET−CT検査できますか?
A.CTに使用する造影剤はヨードです。体にとっては異物であるため副作用の出やすい薬です。PETに使用するFDGという薬剤は極めて副作用の少ない薬ですので問題なく検査できます。
Q.PETーCT検査で問題が無ければ、他の検査を受ける必要はありませんか?
A.PETでも見つけにくいがんがあり万能ではありません。他の検査も必要となる場合があります。担当医にご相談ください。
Q.胃内視鏡やバリウム検査が苦手です。PETーCT検査を受ければそれらの検査を回避できますか?
A.胃はPETの不得意な見つけにくい臓器の一つです。やはり胃内視鏡やバリウム検査は必要です。
Q.PETーCT検査はがんの発見以外に利用できますか?
A.てんかんやアルツハイマー、虚血性心疾患などにも有効です。
Q.PETーCT検査で異常が見つかったらどうすればよいですか?
A.まず、異常と言われた診断が何を意味しているのか他の検査で確認する必要があります。異常が見つかってもすべてががんとは限りませんので、落ち着いて次に何をしたら良いか担当医に相談しましょう。
Q.PET−CT検査にかかる費用はどのくらいですか?健康保険は適用できますか?
A.PET検査はてんかん、虚血性心疾患、早期胃がん以外の悪性腫瘍について、一定の要件が満たされる場合にのみ保険適用が認められています。保険適用となる場合は、3割負担の方で25,000円から30,000円程度かかります。保険適用外の場合は自費診療となり、当院では81,900円からのお支払いとなります。
Q.予約なしでも検査を受けることができますか?
A.特殊な薬を使用しているため、完全予約制となっております。
Q.PETーCT検査を検診で受けることはできますか?
A.可能です。当院では81,900円からPET-CT検診を実施しております。当院のPET-CT検査コースは充実の4コースをご用意しております。・・・詳しくはこちらをクリックしてください。
Q.PET−CT検診を受けたいのですが、どうすればいいですか?
A.電話にてお申し込みを受け付けております。その際、連絡先などもうかがいます。
PET−CT検診メニュー
コース名 |
コースの特徴 |
料金(税込) |
PET−CT
がん総合ドック
(一泊二日) |
通常の一泊二日ドックにPET−CT検査、MRIを加え、全身の精密ながん検索を行う総合的なドックです。また脳ドックを併用することによって、さらに頭部領域の疾患(腫瘍、脳梗塞、動脈瘤、認知症)などの早期発見のための精密な検査がおこなえます。 |
(男性) |
157,500円 |
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(女性) |
168,000円 |
PET−CT
検診コースA
(PET+腫瘍マーカー
+内視鏡)
(日帰り) |
全身の疾患(特にがんの有無)についてのPET検査を行い、PET検査での弱点を補完する検査(内視鏡、腫瘍マーカー)を加えた日帰り検診コースです。 |
99,750円 |
PET−CT
検診コースB
(PET+腫瘍マーカー)
(日帰り) |
全身の疾患(特にがんの有無)についてのPET検査および血液検査(腫瘍マーカー)を行い、既に他の検査にてPET検査の弱点を補完する検査(MRI、内視鏡など)を行っている方にお奨めです。 |
86,100円 |
PET−CT
検診コースC
(PETのみ)
(日帰り) |
全身の疾患(特にがんの有無)について、PET−CTをします。
既に他の検査にてPET検査の弱点を補完する検査(MRI、腫瘍マーカー、内視鏡など)をおこなっている方にお奨めです。 |
81,900円 |
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検査項目の一覧はここをクリック |
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予約に関する注意事項
- PET−CT検診は予約制です。必ずお電話にてご予約下さい。
(浅ノ川総合病院 健診センター 電話 076−252−2101 FAX 076−252−9235)
- PET−CT検査は保険適用に制限があります。健康診断目的のPET−CT検診では保険適用範囲外となりますのですべて自費診療となります。
- 現在、通院されている医療機関がある場合は、まず主治医の先生にご相談ください。申し込まれる場合は主治医の先生よりご連絡いただき、検査予約をお受けいたします。
費用について
- てんかん、虚血性心疾患、早期胃がん以外の悪性腫瘍について、一定の要件が満たされる場合に健康保険が適用されます。保険適用の要件詳細は、『PETを依頼する外部医師の方へ』(PDFファイル)をお読みください。
- 保険適用となる場合は、3割負担の方で約25,000円から30,000円程度となります。保険適用外の場合は81,900円となりますので、ご注意ください(上記『検査コースメニュー』の料金をご参照ください)
お申込み方法
- お電話にてお問い合わせください。こちらから検査日時をお伝えします。
- 下記『PET−CT注意事項』をよくお読みになり、『FDG−PET/CT検査申込書(診療情報提供書兼用)』をダウンロードの上、必要箇所をご記入ください。
- 『FDG−PET/CT検査申込書(診療情報提供書兼用)』をご記入後、事前にPETーCT画像センターまでFAXにてお送りください。(浅ノ川総合病院 PETーCT画像センター 直通TEL/FAX:076−252−1438)
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PET−CT症例について