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脳神経外科Neurosurgery

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てんかん外来

スタッフ紹介

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脳腫瘍、脳血管障害、頭部外傷は勿論のこと、脊椎や末梢神経障害の手術にも力を入れています。
後述の、定位放射線手術・鍵穴からの手術・てんかんやパーキンソン病に対する機能的手術等の最先端医療を行う本邦でも数少ない施設として高い評価を得ています。

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てんかん紹介パンフレット「てんかんガイド」創刊!!
患者様がてんかんと共存して生活の質を高めるためには、患者様をとりまく社会の人々が、てんかんについて正しく理解することが重要です。
このパンフレットが、てんかんの社会啓蒙に少しでも資するところがあれば幸いです。
浅ノ川総合病院 てんかん紹介パンフレット てんかんガイド てんかんガイド
浅ノ川総合病院脳神経センター てんかん・機能外科部門
部長 川村 哲朗 著

てんかんの外科治療 平成3年〜
てんかんは、患者数がわが国で約100万人いると推定されているありふれた疾患です。しかし医療が進歩した今なお、「けいれんを起こして泡を吹くのがてんかん発作」、「てんかんは不治の病」、「てんかんは必ず遺伝する」と言った誤解や偏見でとらえられることがあります。とかく怖い病気と思われがちなてんかんですが、大多数のてんかん患者は正しい診断と治療とを受けることで、健康な人と変わらない生活を営むことができます。てんかんを疑われた方や、ただてんかんとだけいわれて薬を飲み続けている方は、てんかん診療に熱意をもった専門家に相談することを勧めます。

高機能のビデオ・脳波モニタリングシステムを駆使して、てんかんの診断、てんかん焦点の検出を行います。
北陸唯一のてんかん機能外科として、治療が困難なてんかんの診断と薬物療法を行っています。薬物ではコントロールできない難治性てんかんに対しては、焦点切除術を行い、良好な治療成績を報告しています。
当院の経験豊富な専門スタッフが高度な検査システムを駆使し、日夜てんかん診療の向上に努めています。
1)てんかんについて経験豊富な神経内科医と脳神経外科医の連携
2)192チャンネルまで測定可能なビデオ-脳波モニタリングシステム
3)国内最高水準の生体情報取得能力を有する3テスラMRI
4)機能画像と形態画像との融合を可能にするPET-CT
てんかんとは
てんかん発作は大脳の電気活動の異常で起こります。 このてんかん発作を繰り返す慢性の疾患がてんかんです。数秒間だけぼんやりする、全身が一瞬ピクつく、全身の力が抜ける、身体の一部が勝手に動く、脈絡のないことをしゃべる、全身を痙攣させる等々、異常な電気活動に巻き込まれる脳の部位によって現れる症状はさまざまです。そして発作の原因も、先天性の脳奇形、感染、脳腫瘍、脳血管障害や外傷などさまざまなものがあります。
つまり、てんかんとは単一の疾患を示すのではなく、てんかん発作を起こすいろいろな疾患の総称だといえます。したがって、てんかんの予後もさまざまです。ある小児のてんかんは自然治癒します。発作を抗てんかん薬や手術で良好にコントロールできるてんかんがある一方で、発作をコントロールすることが非常に難しいてんかんもあります。
小児てんかんの特殊性
小児期(15歳未満)のてんかんでは、発作が脳の発育におよぼす悪影響を考慮する必要があります。反復する発作が精神運動発達を停止あるいは退化させる可能性があるからです。
乳幼児の発達途上にある脳は柔軟性が高く(脳の可塑性)、ある領域を切除しても、機能喪失が成人と比べて起きにくいと考えられています。したがって小児の難治性てんかんでは、回復不能な脳の障害が起こる前に、手術治療を検討する必要があります。
てんかんの定義
さまざまな病因によってもたらされる慢性の脳疾患であって、大脳ニューロンの過剰な放電から由来する反復性の発作を主徴とし、それに多彩な症状や検査所見が伴う(WHO世界保健機関)

−てんかんとは上記の定義を満たすさまざまな疾患群の総称である−
てんかん診断について
てんかん診断には、発作診断、成因診断、症候群診断の3つの柱があります。
発作診断は患者がどのような発作を起こしているかを見極めることです。成因診断は発作の原因を明らかにすることです。たとえば、ときどき左足が数分間ピクピクと規則正しく動く症状は間代発作と診断され、MRIで右脳に血管の固まりが見つかれば、脳血管奇形が成因診断となります。症候群診断とは、国際的にてんかんという疾患の集合体を体系化した目録のなかで、患者がどれにあてはまるかを決めることです。上記の例では前頭葉てんかんが症候群診断となります。そして、発作診断と成因診断から治療法が決定され、症候群診断から予後が決定されます。

てんかんという集合体を診断する
治療を決定
大脳に由来する反復性の発作 → 発作診断
さまざまな病因 → 成因診断
予後を決定
慢性の脳疾患症候群診断
実際にどのように診断するか?
問診の際に患者や家族からもたらされる情報はとても重要で、その情報が診断の決め手になることもあります。何歳の時に発作が始まったか、発作時に前兆を感じるか、どのような発作か、発作の頻度や持続時間、発作後の様子、妊娠や出産時のトラブルの有無、既往歴、精神運動発達の状況、家族歴、発作に対する治療歴などを的確に専門家に伝えることが重要です。

問診の際に聴取する事柄
・利き手:利き手の変更の有無
・発作初発:何歳何ヶ月、初発日時
・発作頻度
・最終発作日時
・既往歴:妊娠、出産時のトラブル
 を含む
・熱性痙攣(発熱時のひきつけ)の
 有無
・精神運動発達の状態
・知能や学業成績
・非発作時の精神症状の有無
・血縁者のてんかんや熱性痙攣
 の既往
・発作の誘因:発熱、睡眠不足、
 生理、精神的ストレスなど
・発作症候:前兆はあるか 発作
 の状態(運動性や感覚性発作の
 場合は左右どちらかが重要)
・どのように発作が進展するか
・発作持続時間
・発作後の様子
・治療歴:抗てんかん薬の種類と
 量
診断に必要な検査
検査には、てんかんモニタリング、MRI、核医学的検査、神経心理学的検査などがあります。
なかでも重要なのが、ビデオと脳波を同時に記録するてんかんモニタリングです。この検査は数日間連続して行い、発作が記録できれば診断への有力な情報となります。たとえ患者本人や傍らにいる人が明らかな発作を認識していなくても、モニタリングによって小さな発作や睡眠中の脳波異常などを捉えることが可能です。

ビデオ−脳波モニタリング

MRIによるてんかん原生病変

核医学検査による機能障害部位
どんな治療をするのか?
通常はまず抗てんかん薬による発作のコントロールを試みます。治療の原則はできる限り少ない種類の薬を必要最小限の量で投与することです。単一の薬剤では効果が不十分な場合には複数の薬剤を組み合わせて投与することもあります。薬物治療では、発作を抑える効果と副作用とのバランスに注意を払います。小児の場合には、薬剤の学習能力への影響を考慮する必要があります。全てんかん患者のうちの約20%は、薬剤で発作が十分にコントロールできない難治性です。この場合には手術治療を検討します。
てんかんの手術治療
わが国では、てんかん手術によって発作を改善できる可能性のある患者が5−10万人いると推定されます。てんかん手術を計画するにあたっては、てんかん発作の原因となっている脳の領域(てんかん原性領域)の部位と拡がり、手術が患者の認知・情緒機能におよぼす影響および手術が患者の社会生活におよぼす影響の3つの事項を評価します。てんかん原性領域が、言語や運動など脳の重要な機能そのもの、あるいはその近傍にあると疑われた場合には、脳の表面に多数の電極を設置してさまざまなデータを集めて、発作の起源を推定したり、脳の機能地図を作製したりして手術を計画します。

てんかん手術前の検討事項
1.てんかん原性領域(てんかん発作を起こすことのできる皮質領域)の部位と広がり
2.手術が患者の認知・情緒機能に及ぼす影響
3.手術が患者の社会生活に及ぼす影響
手術にはてんかん原性領域を切除することを目指す皮質焦点切除術側頭葉切除術などの根治手術や、発作が広がることを阻止する脳梁離断術軟膜下皮質多切術などの姑息的手術があります。
なお、脳外科手術と聞いて多くの患者が気にすることは頭髪の問題です。
当院ではどのようなてんかん手術でも、皮膚の切開線に沿って幅1cm程の毛髪を短く刈るだけです。手術翌日から頭を洗うこともできます。この方法で術後に創部の感染を起こしたことはありません。
手術によって治癒する可能性が高いてんかん
側頭葉、特に海馬などの側頭葉内側部に発作の原因があるてんかんには重要な特徴があります。それは手術の対象として最も多く、かつ手術成績が最も良いということです。
発作の前兆として、喉にこみ上げてくるような上腹部の不快感(小児では腹痛として訴えることもある)、意識が遠のく感じ、恐怖感、幻覚やはじめてのことなのに以前に体験したことがあるように感じる(デジャ・ヴ)などがあります。
ついで動作が止まってぼんやりして正しい応答がなくなります。口や手に一定の動作(自動症)が見られることがあります。発作後もしばらくぼんやりしていたり、混乱して無理に動こうとしたりします。本人は発作時のことは覚えていません。
側頭葉てんかんは抗てんかん薬が効かないことが多く、思春期を過ぎた頃から病状が悪くなり、患者の精神機能や社会生活にも悪影響を及ぼします。
内側型側頭葉てんかんの発作症候
前兆
(下腹部不快感、意識が遠のく感じ、理由のない恐怖感、いやな臭い、既視感など
 ↓
複雑部分発作

動作停止、虚空を凝視
 ↓
口部食餌性自動症
 ↓
手の自動症
 ↓
上肢ジストニー肢位、頭部向反
手術は側頭葉切除術あるいは選択的扁桃腺体海馬切除術を行います。てんかんの原因となっている側頭葉を切除しても大きな後遺症はありません。それどころか大脳の機能を全般的に改善させることが期待できます。当院の手術成績は、世界の先進国の標準レベルをクリアしています。
浅ノ川総合病院脳神経外科の手術成績
側頭葉てんかん術後経過 (1998年7月〜2006年2月 49例)
Class1:全く発作がない;前兆もない 32例 (65%)
Class2:前兆のみ  5例 (10%)
Class3:年に発作がある日(発作日)が1‐3日;±前兆  5例 (10%)
Class4:術前と比べて発作日が半減;±前兆  6例 (12%)
Class5:術前と比べて発作日が半減に満たないか変化なし  1例 (2%)
Class6:術前と比べて発作日が増加;±前兆  0例
よくあるご質問
Q.てんかん患者の結婚や出産は?
A.ある種のてんかんには遺伝性がありますが、大多数のてんかんには遺伝性がありません。遺伝性について心配する前に、まず患者が正しい症候群診断を知らなければいけません。
男女に関わらずてんかんであっても、結婚して健康な子供をもうけている人がたくさんいます。母親が抗てんかん薬を服用していると、先天性奇形の発生率は4−6%高くなるといわれています。
しかし、母親がてんかんであっても、生まれてくる子の90%以上は、身体に障害はなく知能も正常です。薬の胎児への影響が怖いからといってむやみに薬をやめることはできません。母親が全身性のけいれんを起こす可能性が高い場合には、抗てんかん薬が胎児に与える影響より、けいれんが胎児に与える影響の方がはるかに危険だからです。

Q.てんかんの治療費は?
A.てんかん診療に関する検査・治療はすべて保険が適応されます。手術の場合には高額医療となりますので、自己負担金は一定額以上になりません。また、精神保健に関する法律に基づいた申請を行えば、外来医療費の負担が軽減されます。

スタッフ紹介

氏名 専門分野 所属学会 認定資格
大西 寛明
病院長 兼
定位放射線外科センター長
救急センター長
Keyhole Surgery(鍵穴手術)
定位放射線手術(ガンマナイフ・ノバリス)
日本脳神経外科学会
日本脳神経外科コングレス
日本放射線腫瘍学会
日本定位放射線治療学会
日本ガンマナイフ治療学会
日本放射線外科学会
日本てんかん学会
医学博士
日本脳神経外科学会専門医
川村 哲朗
てんかん・機能外科
部長
てんかんおよびてんかん手術
機能的定位脳手術(パーキンソン病など)
脳腫瘍
日本脳神経外科学会
日本てんかん学会、評議員
日本てんかん外科学会
日本定位・機能神経外科学会
日本臨床神経生理学会
The American Clinical- Neurophysiology society
医学博士
日本脳神経外科学会専門医
日本てんかん学会専門医・指導医
光田 幸彦
脳神経外科部長
医療情報部部長
定位放射線手術
脳腫瘍
脳血管障害
脊髄外科
日本脳神経外科学会
日本脳神経外科コングレス
日本定位放射線治療学会
日本放射線腫瘍学会
日本ガンマナイフ治療学会
Novalis Circle Member
日本放射線外科学会
日本脳卒中学会
日本脳神経血管内治療学会
日本神経病理学会
日本脊椎脊髄病学会
医学博士
日本脳神経外科学会専門医
大石 正博
脳神経外科一般 日本脳神経外科学会
日本小児神経外科学会

医療法人社団浅ノ川
浅ノ川総合病院
医療法人社団浅ノ川 浅ノ川総合病院

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石川県金沢市小坂町中83番地
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FAX 076-252-2102

【外来受付時間】

月〜金曜 午前8:30〜午前11:00
     午後1:00〜午後4:00
土曜   午前8:30〜午前11:00

【診療開始時間】

月〜金曜 午前9:00〜
     午後2:00〜
土曜   午前9:00〜

※上記時間外の急患は救急外来で受け付けております。

※休診日:日曜・祝日、第2土曜、年末年始(12月30日〜1月3日)、盆休(8月15日、16日)、創立記念日(6月1日)

※診察日は各診療科で異なります。詳しくは外来診療担当医一覧表をご覧下さい。