診療科・各部門

耳鼻咽喉科

機能障害の早期回復支援

当科では、聴覚(きこえ)・平衡(めまい)・嗅覚(におい)・音声障害(声がれ)などに対する機能回復治療並びに通常の耳・鼻・のどの病気に対する内視鏡的診断・処置・手術治療を専門に、院内の各診療科や言語聴覚士と共同で機能障害の早期回復支援を行っております。
また、一般外来とは別に、アレルギー性鼻炎等に特化した「鼻アレルギーレーザー外来」や、20~40歳代の女性に多く見られる甲状腺疾患を対象とした専門外来「甲状腺外科外来」を行っております。

対象疾患

メニエール病

めまいと難聴、耳鳴りがくり返しおこる。

滲出性中耳炎

自分の声が耳にこもって聞こえる、耳がつまった感じがする。

慢性中耳炎・
真珠腫性中耳炎

鼓膜に穴が開いており、耳漏(耳だれ)・難聴・めまい・頭痛をおこす。

鼻アレルギー

鼻がつまる、くしゃみ、水様性鼻漏(水ばな)が年中続く。

慢性副鼻腔炎
(ちくのう症)

鼻がつまる、鼻漏がでる、頭が重い、臭いがしない、鼻漏がのどに下りる。

扁桃炎・扁桃肥大・
アデノイド

のど風邪をひきやすい、中耳炎になりやすい、いびきをかく、寝ているときに息が止まることがある、鼻がつまる。

睡眠時無呼吸症候群

毎晩いびきをかく、睡眠中に息が止まることがある、熟睡感がなく日中眠い。

声帯ポリープ・
咽頭がん

声がかすれる、声を出しにくい。長くしゃべると疲れる。

唾液腺腫瘍

耳の下、顎の下、口の中の腫れもの・できもの。

甲状腺腫瘍

首の腫れもの・できもの。

頭頚部・甲状腺外科外来

甲状腺内視鏡手術の取り組み​

甲状腺は、のど仏の下にある臓器です。代謝を調節する甲状腺ホルモンを分泌し、体温や自律神経を調整するという大切な役割を担っています。

その甲状腺の疾患に対して従来行われていた外切開手術は、頸部の人目に付く場所に手術痕が残る美容上の問題がありました。​


当院では内視鏡を使用した内視鏡補助下甲状腺手術(VANS法)を導入しています。

この手術は、頸部以外の普段は見えにくい箇所に小さな傷しか残さずに治療することが可能です。

疾患の種類、大きさ、また患者さんの希望を考慮し術式を選択しています。甲状腺疾患の手術でお悩みの方は、耳鼻咽喉科へご相談ください。

診察日

火、木、第4土曜日 の午前が診察日です。

鼻アレルギーレーザー外来

当院では、一般外来とは別にアレルギー性鼻炎に対するレーザー治療の専門外来を行っています。
基本的には一般外来を受診していただき、改めて治療日を予約いたします。当院では、「炭酸ガスレーザー」を使用しています。

診察日時と担当医師

毎週水曜日の午後が診察日です。
診察、処置費用などは全て保険適応です。診察料や、投薬料を含めたレーザー治療の費用は二割負担の方で6,000円程度、三割負担の方で、9,000円程度です。

対象疾患と治療方法
  • どのような人が適応になるのでしょうか?

    アレルギー性鼻炎で特に鼻閉の強い患者さん

    薬の効果が低い方、又は薬を減らしたい患者さん

    当院では原則15歳以上の患者さん(年齢は場合によりご相談いたします)

  • どのような人が適応になるのでしょうか?

    麻酔を浸したガーゼを用いて鼻内を15~20分ほど表面麻酔いたします。

    炭酸ガスレーザーを用いてパルス照射いたします。片側約15分前後です。基本的に内視鏡を用いて奥まで鼻粘膜を処置いたします。

    痛みはほとんどありませんし、処置後出血がないようにいたします。ただ照射後1週間ほど鼻粘膜が反応性に腫れますので、内服を処方し、鼻処置の通院が必要となります。

    追加照射が必要な患者さんには3~4週間後に再度考慮いたします。

  • 効果はどれくらい持続しますか?

    一回のレーザー治療では十分に治療効果が得られない場合もあります。この場合症状に応じて追加のレーザー治療をする場合があります。

レーザー治療の画像

セカンドオピニオンについて

頭頚部がん・甲状腺がん等につきましては、辻裕之教授が木曜日午後の予約診療にてセカンドオピニオンを受け付けております。

セカンドオピニオン外来