診療科・各部門

脳神経内科

患者さんにとって最も適した医療を…

当院では、脳神経内科と脳神経外科が協力し、脳神経センターを設置しています。

脳神経センターでは脳神経内科と脳神経外科お互いの領域を取り払い、共同して診察にあたり、「患者さんにとって最も適した医療」を双方の視点から検討して提供することをモットーに、地域密着型高度医療を目指し救急患者を24時間途切れることなく受入れています。

受入れ先となる入院病棟においても両科の混合病棟で、神経疾患に精通した看護師が介護に当たり、直ぐに外科的治療が必要な場合にも即時に対応可能です。

脳神経センター

当科の得意分野

脳血管障害
(脳梗塞、脳出血)

脳血管障害(脳梗塞、脳出血)については全て脳神経内科が診た上で、急性期及びリハビリ期の3か月間の加療を行います。在宅療法が許されない場合は更に慢性期医療病棟も用意して加療します。

急性期脳梗塞

3時間以内の急性期脳梗塞には新しい血栓溶解療法(t-PA療法)の可能な体制を整えています。さらに脳血管内に詰まった血栓を回収する資格をもった医師が待機することで、よりよい治療結果が得られています。

てんかん治療

てんかん治療の中でも特に難治例では、薬物治療のみならず、外科的治療を含め治療を行っています。病棟では、ビデオ・脳波同時モニター装置を完備し、詳細に検討した上で治療を行っています。

パーキンソン病

パーキンソン病の発症後、数年以上を経過しても、薬物治療効果が不十分な患者さんには、脳深部刺激療法を行っています。脳外科医とともに脳神経内科医が手術場に立ち会い、詳細に検討して最適な部位の刺激をする治療システムを構築しています。

専門疾患

脳卒中(脳血管障害)、てんかん、パーキンソン病、頭痛、アルツハイマー病を含む種々の認知症、脳脊髄の感染症、しびれ・めまいの原因となる種々の脳・脊髄・末梢神経疾患を診断、治療しています。

もの忘れ外来

脳神経センターに「もの忘れ外来」を開設しています。

認知症はいくつか種類があり、患者さんが最も多いのがアルツハイマー型です。根本的な治療は困難ですが、症状の進行を遅らせる薬があります。

また、脳腫瘍や水頭症といった疾患、甲状腺機能の低下などが原因で起こる認知症は、根本的な病気の治療をすれば、改善できることがあります。気になる「もの忘れ」の症状が出てきたら、専門医にご相談ください。

診察日:毎週金曜午後(予約制)
担当医:交代制

ご家族もサポートします!

メディカルソーシャルワーカーが認知症患者さんのご家族と面談し、デイサービスなど介護サービスの情報を提供していますので、お気軽にご相談ください。

当科でできる主な検査

脳梗塞や脳出血に対するCT検査、MRI検査で、訴えの症状がどの部位の脳病変によるものかを診断し、その病気の予後(その経過と症状回復の程度)を推し量り説明しています。てんかんには脳波検査、薬の血中濃度を測定して、最良の抗てんかん薬を副作用のない最少量で治療しています。 認知症ではSPECT, PETと呼ばれる痛みのない放射性同位元素を使用した特殊な検査で確かな診断を行っています。

学会等による施設認定

日本神経学会 認定准教育施設

日本てんかん学会専門医認定研修施設(浅ノ川総合病院 脳神経センター てんかん部門)

日本脳卒中学会認定教育施設(一次脳卒中ユニット併設)